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このブログは、ぼく「Mr.M」の日常、趣味などを紹介します。                             また、リボーンをはじめとするジャンプ系のマンガの発売日も掲載中!!

第3話 事実と別れ

「ごめんください。山崎さん、いらっしゃいますか?」全く聞いたことのない声が聞こえる。

話しの腰を折られて少々不機嫌な父さんがインターホンに近づく。

「はい。何でしょうか?」

「私、PX3の細川と申します」

「PX3?あんたいったい何者だい?」父さんがイライラしながら尋ねる。

「詳しい話はお宅の中でしたいのですが」

「はぁ?何言ってんだよアンタ。いい加減にしないと警察呼ぶぞ!!」父さんがついにマジ切れした。

「落ち着いてください。貴方の息子さんについてです。
 もしかしたら、昨日の交差点での事故、お宅のお子さんに深く関係がある可能性があります。少しお話しをさせていただけませんでしょうか?」

(交差点での事故!?俺に関係があるだって!なんでそんなことまで知ってるんだ?ってことはこの人は警察の人・・・。
いや、待てよ。なんで素直に警察って名乗らないんだ?PX3って何なんだ?)

翔一の頭の中は、疑問でいっぱいだった。

「分かりました。どうぞ、お入り下さい」父さんが顔を青ざめて、細川と名乗る人を家に入れた。

細川さんは男性で、黒いスーツを着ていて、体格はがっしりしている。

「どうも。1つ言っておきますが、私は警察とはなんら関わりはありませんので、安心してください」

「・・・」

細川さんは続けた。「まず、どこからお話ししましょうか・・・」

「じゃあ、コイツと事故との関係ってところからお願いします」父さんが、翔一を指差して言った。

「分かりました。ご説明しましょう。
 と言っても、たまたま私の部下が目撃したというだけです。翔一君がトラックを弾き返すところをね」

「ってことは、あのときの誰かに見られてるような感じって、細川さんの部下の人だったんですね!」

翔一はふと、そのときのことを思い出した。

「トラックを弾き返す!?何の話しをしてるんだ?コイツがトラックを?
 ってことは、この事故はコイツが原因だったってことですか?」父さんが混乱している。

「いえ、それは違います。そもそも、トラックの運転手が居眠り運転をしていたのが原因で・・・」

「ってことは、トラックに残っていたっていう謎の焦げ跡って・・・」

「はい。恐らく翔一君がつけたものです」

「本当か?翔一!!」父さんが怒鳴った。

「た・・・多分」

「多分って、お前。じゃあ、右手から炎が出てきたっていうのは・・・」

「だから言ったじゃないか!本当だって」

「やはり・・・」

「やはりってどういうことですか!?」父さんがわけも分からず聞いた。

「一度落ち着いてください。全てお話ししましょう」

「わっ分かりました・・・」父さんはやっと落ち着きを取り戻した。

「率直に言いますと、翔一君には”能力”があります」

「”能力”!?何なんですか?”能力”って?」翔一が尋ねた。

「”能力”。それは、人間の六感とでも言っておきましょうか。
 よく、幽霊が見えるだとか、未来の予言が出来たりだとか、そういうものは全て”能力”というものです。
 ”能力”は、生まれつき持っている人もいますが、翔一君のように、突然手にしてしまう人もいます。
 ”能力”を持っている人のことは、一般的に”能力者”と呼ばれています」

「そして、もう1つ説明しなければならないことがあります。
 ”パラレルワールド”についてです」

「パラレルワールド!?」もう、わけが分からなかった。

「はい。並行に進んでいて、無限に存在している世界のことです。
 そもそも、世界とは無数にあって、この世界もその1つにすぎません。
 ある世界では、自分が大富豪になっている世界が存在している反面、自分が大貧民になっている世界も存在しているのです。
 私は、そのパラレルワールドの保護をしている者です」

二人は、頭が混乱しながらも、正確に事を理解していった。

そろそろ、2時間目の授業が始まっているころだ。

「で、その能力やらパラレルワールドやらを私たちに話して、いったいどうするつもりなんですか?」

父さんは落ち着きをはらって、尋ねた。

「ここからが重要なところです。
 結論から申しますと、ここから引っ越していただけませんか?パラレルワールドへ」

「・・・。へ?」

「ですから、パラレルワールドへ引っ越していただけないかと」

「あっ!なるほど!!私たちに、この世界からパラレルワールドに行けと。
って、何を言ってるんだ!アンタは!!
なんで俺らがそんなわけの分からないところに飛ばされなきゃならないんだ?
いいか?俺にもな、家庭があるんだよ。仕事も。
大体、今だって会社遅刻してこんなくだらない話しをしているんだぞ!!」

「翔一君は、今非常に危険な状態にあります。自分の能力を制御しきれていないんです。
 それはつまり、翔一君が自分自身の能力に飲み込まれてしまう危険性がある、ということです。
 そうなれば、能力が暴走し、この世界を滅ぼしてしまうかも知れないのです。
 実際に、己の能力を制御しきれず、能力の暴走により世界が滅びるという例はいくつも見られています」

「でも、パラレルスリップをした先で能力が暴走すれば、その世界は滅びてしまうんじゃないのか?」

「いいえ。山崎さんに行ってもらう世界は、翔一君のような能力者たちと、能力を持たない一般人が
 共存している世界です。
 その世界でも、能力者の数は圧倒的に少ないのですが、能力者がどこにいてもおかしくないという世界なので、
 こそこそと生活する必要はいりません。
 それに、万が一能力が暴走したとしても、その世界には能力の暴走を沈めるほどの力があります。
 どうか、パラレルスリップをしていただけないでしょうか・・・?」

細川さんの言うことには、ものすごく説得力があった。

世界の崩壊だなんて、普通信じられるはずがない。しかし、翔一にはそれが全て真実であるような気がしていた。

現に、翔一は人間離れした力を持っているのだ。

父さんも最初は半信半疑だったが、細川の強い説得に負けて、ついに全てを認めてしまった。

「それでは、明後日の午後、お迎えにあがります」細川さんは、ほっとしたような息をついて、帰っていった。

二階から母さんが降りてきた。どうやら、全てを聞いていたようだ。

父さんと母さんが同時に深くうなずいたのを合図に、大急ぎで引越しの準備に取り掛かった。

どうやら、母さんは全て聞いていたようだ。

「いいの?本当に?違う世界にいっちゃうんだよ」翔一が父さんに尋ねた。

「何言ってんだ!そんなことより、お前こそいいのか?」

「え?何が?」

「健二くんだよ。たぶん、もう二度と会えなくなるぞ。お別れをしてこなくていいのか?」

(そうだ。結局昨日もまともに話せなかったんだ・・・。これで別れるなんて絶対に嫌だ!!)

翔一は自然と素直になれた。気がつくと、翔一は学校に来ていた。

教室のドアを開けると、みんなの視線が翔一に集中した。

「遅いじゃないか。山崎君!いったい何をやっていたんだね?」

「すみません。ちょっと急に引越しをすることになりまして・・・。その話しを親としていました」

「そうか。幻覚を見て、みんなにバカにされるのが嫌からこの学校から逃げるというわけか・・・。
 それとも、昨日の事故まで自分のせいにされるのが怖くて休もうとしたが、親に説得され、いやいや登校してきたというわけかな?」

とても教師の言う言葉ではない。

すると、クラス中のみんなが、先生を睨みつけた。

「ふん!」先生は機嫌悪そうに授業を進めた。

その日、クラスでは翔一が引っ越すことで話題が持ちきりだった。

皆には親の仕事の都合で海外に引っ越すことになったということになっている。

帰りには、「元気でな!」「またいつか会おうね!」とみんなに言われ、ついつい泣きそうになってしまった。

しかし、健二とは結局何も話すことができなかった。

そんなこんなで、ついにこの世界との別れのときがやってきた・・・。

本当にパラレルスリップなんてことができるのだろうか?そもそも、パラレルワールドなんてものは本当に存在しているのだろうか?

翔一は、今になって少し不安になっていた。

”ピーンポーン”迎えがきたようだ。黒いスーツ姿の人がたくさんいる。その一番奥に、細川さんがいた。

「お迎えにあがりました。さぁ、行きましょう」

そう言われると、黒い車に乗せられ、数時間ほどいったところで車から降ろされた。

あたりは薄暗くなってきていた。

PX3の日本支部と思われる建物に入れられ、パラレルスリップの準備が整うのを待っていた。

「お~い!!翔一!!」聞きなれた声が聞こえた。

その声の持ち主は、なんと健二だった!

「健二!なんでここに・・・?」翔一が不思議そうに思っていると、後ろから山田先生が現れた。

「山田先生まで!いったい何がどうなってるんだか・・・。」

「学校を辞めた後ね、必死に君の能力について調べたんだよ。そしたらここに行き着いてしまってね。
 なんやかんやでPX3の社員になってしまったんだよ。」

「で、たまたま健二の家の近くでウロウロしてた山田先生に会って、いろいろ聞き出してさ。
 俺もPX3の関係者ってことにしてもらったんだ。
 一般の子供がPX3に関わりを持つなんて前代未聞だ!って、さんざんお偉いさんたちがわめいてたぜ!」

健二が軽い口調で話す。
 
「でも・・・悪かったな。冷たくして・・・。まさか、本当にこんな夢みたいなことが実現するなんて思わなくてさ」

「いいんだよ、別に。最後にお前に会えたことが何より嬉しいよ。っていうか!なんやかんやって何なんですか!!先生!!」

「え?う~ん・・・。まぁ、なんやかんやさ!」

「なっ納得いかねぇーーーー!!!」

「あっ!そういえば!!お前に渡すの忘れてたぜ。ほい!誕生日プレゼントな。いろいろバタバタしてたから、渡すタイミング逃しちまった」

思いもよらない展開に翔一は戸惑った。プレゼントというのは、翔一がずっと欲しがっていた腕時計だ。

「いいのか?この腕時計、結構高かったろ?」

「気にするな!親友へのプレゼントだ。金なんか惜しまねーよ」

「ありがとう!」

どうせだったら、口を聞いていない状態で別れたかった。これじゃああまりにも悲しすぎる・・・。

しかし、今ここにいると、この世界を滅ぼしてしまうかもしれないのだ。

大好きな町も、友達も、何もかも全て・・・。

「山崎さん。準備が整いました」

今俺は、よく分からないケースの中に入れられている。外からも、中からも、お互いの様子と声が確認できる。

「お元気で」細川さんが小さく言った。

「向こうの世界でも元気でやれよ!!」山田先生が手を振りながら言った。

「どんだけ遠くに離れても、俺たちは親友だ!また、どっかで会おうぜ!!」健二がめったに見せない涙を流しながら言った。

翔一は、それに大声で「おう!約束だ!!」と答えた。翔一も大粒の涙を流していた。

すると、あたりが白い霧のようなもので包まれていった・・・。

翔一の腕には、さっき貰ったばかりの腕時計がしっかりとつけられていた。

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よろしくお願いします!!


プロフィール

名前:Mr.M

性別:男

性格:几帳面(自称)

血液型:A型

住所:愛知県

生年月日:1995年04月08日

年齢:現在16歳(高1)

好きな色:青系

趣味:本屋で立ち読み(実際は座って読む)

好きなマンガ・アニメ:家庭教師ヒットマンREBORN! その他

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